ソリューション
事例1)プロジェクト原価の自動集計
- S社では、プロジェクト毎の採算管理について市販パッケージでのシステム化を検討していました。しかし、パッケージシステムでは、自社独自の管理項目を柔軟に追加したり変更したりできないため、システムの選定が難航していました。
- S社は、以下を理由にExcel VBAでの構築を決断しました。
- マスタ化のためのデータベースとして利用できること。
- マスタ項目を自由に設計できること。
- 低価格かつ短期間に実現できること。
- 従来から利用している工数実績シート(Excel)のレイアウトをそのまま活用できたため、社員への教育はほとんど必要なく助かった。
- 今回のシステム導入に合わせて、勤怠管理の規程を変更したが、それらのルールをシステムにそのまま実装できたため、ルールの徹底を円滑に行うことができた。
- 従来は、手作業でExcelシートから転記し、担当者が独自で作成したピボットテーブルで集計していたが、担当者が変わるたびに、Excelシートの引継ぎ作業に苦労していた。これらの作業が自動化されて、データもデータベースで管理されるようになり、作業の引継ぎや日々の業務が大幅に効率化された。
事例2)立替経費処理の自動化
- T社では、経費処理の自動化について、全従業員の利用を前提とした市販パッケージでのシステム導入を検討していました。しかし、パッケージシステムでは、ライセンス追加によるコスト負担増の問題があり、システムの選定が難航していました。
- T社は、以下を理由にExcel VBAでの構築を決断しました。
- 低価格で全従業員が利用できるしくみであること。
- 通信環境に依存しないオフラインでの利用が可能であること。
- 従業員の増加に伴うライセンス追加が必要ないこと。
- 従来は、担当者が精算書を1枚ずつチェックしていたため、チェック漏れや担当者のスキルによるチェック内容のバラツキがあったが、今回のシステム導入によりチェック処理はすべて自動化され、チェック処理の作業時間が大幅に短縮されて精度も向上した。
- 出張旅費規程について周知徹底されていなかったところがあったが、出張旅費規程がシステム化されたことにより、規程の理解が深まり運用が徹底されるようになった。
- 発生した経費について責任者の確認や承認が曖昧で時間もかかっていたが、データ化・システム化することで上長への報告が速やかに行えるようになった。
事例3)見積の精度向上と情報共有
- E社では、営業マン毎にバラバラだった見積方法を統一し、見積情報の共有と再利用を促進するため、見積管理のシステム化を検討していました。しかし、パッケージシステムではライセンス料のコスト負担が重く、システムの選定が難航していました。
- E社は、以下を理由にExcel VBAでの構築を決断しました。
- 利用人数に応じたライセンス料が発生しないこと。
- 社内のLAN環境で利用し、データベースの共有が可能であること。
- 訪問先で商談する際でもシステムが利用できること。
- 従来は、営業マン毎に見積方法がバラバラで、見積根拠も都度確認が必要だったが、見積パターンや値引き条件がマスタ化されたことで、見積根拠が明確になり、無駄な確認作業が必要なくなった。また、見積根拠が明確になることで、営業マンの間で見積の再利用が頻繁に行われるようになった。
- 従来は、訪問先で商談した際の条件などをメモ書きし、帰社後に改めて見積を作成していたが、新システムでは外出先の営業マンのPCで見積作成を行えるため、お客様との商談や交渉をスムーズに行えるようになった。また、帰社後はデータベースの同期処理を行うだけで、商談結果の報告が完了するため、作業効率も格段に向上した。
事例4)プロジェクト進捗報告の効率化
- H社では、システム開発プロジェクトの進捗報告において、MS-Projectなどの利用を検討していましたが、ライセンスのコスト負担が大きいため、ツールの選定が難航していました。
- H社は、以下を理由にExcel VBAでの構築を決断しました。
- 利用人数に応じたライセンス料が発生しないしくみであること。
- 通信環境に依存しないオフラインでの利用が可能であること。
- 従来は、開発プロジェクトの進捗確認が属人的で、リーダーによって報告内容にバラツキがあり、開発実績の信憑性に不安があったが、今回のシステム導入により確認基準をマスタ化することでチェック処理はすべて自動化され、進捗確認の標準化と精度向上が実現できた。
- プロジェクトマネージャーは、定期的な進捗確認において、個々の状況を聞き取る必要がなくなり、可視化された全体の進捗状況から問題となる箇所をスムーズに確認及び指摘できるようになった。また、問題への対応も効率的に実施できるようになった。
- 進捗確認の基準をマスタ化することで、ベテランリーダーのノウハウを情報化することができたため、若手リーダーの育成にも大変役立った。
利用形態
当社のソリューションでは、お客様のIT環境に応じて、様々な運用パターンを選択できます。また、導入サービス及び保守サービスの料金は、運用パターンに関係なく同一ですので、IT環境の違いや変化にも柔軟に対応することができます。
具体的な運用イメージは、こちらを参照してください。
- スタンドアロンでの単独利用
- PC1台とExcelがあれば、利用できます。
- Excelブックの操作ですので、USBメモリなどでの運用も可能です。
- オフィス内LAN環境での複数ユーザー利用
- 共有ディスクやファイルサーバーなどを利用して、社内でのデータ共有をリアルタイムに行えます。
- 拠点間LAN環境での複数ユーザー利用
- VPN環境やファイルサーバーなどを利用して、拠点間でのデータ共有をリアルタイムに行えます。
- オフィス外でのオフライン利用
- スタンドアロンでの利用とLAN環境での利用を併用できるため、社外に持ち出したネットワークに接続していないPCでも利用できます。
- ネットワークに接続されていないオフライン環境で処理したExcelブックを電子メールなどを利用してオフィス内の担当者へ集め、データベースへ取り込むことで、データ登録 ⇒データ収集 ⇒ データ共有といった一連の業務を効率的かつ柔軟に行うことができます。
利用環境
導入における利用環境は、以下のとおりです。
下記以外の利用環境につきましては、ご相談の上、対応させて頂きます。
- OSのバージョン
- Windows 8
- Windows 8.1
- Windows 10
- Windows 11
- Microsoft Excelのバージョン
- Excel 2010
- Excel 2013
- Excel 2016
- Excel 2019
- Excel 365